2020年06月03日

ガンピ、コバノガマズミの若い実

ガンピ’20−1(おおの).JPG
ガンピ(雁皮 ジンチョウゲ科ガンピ属)

先日訪れた山では、ガンピ(雁皮)の花が咲き始めていました。
ガンピは、本州の静岡県以西、四国、九州の佐賀県に分布する落葉の低木で、北限は石川県の加賀市付近までという記述もあります。

ガンピは、ミツマタ、コウゾなどとともに和紙の原材料として使われますが、ガンピの繊維は強靭で、この強靭な繊維からつくられる和紙は滑らかで光沢があり、虫害に強く防湿性にも優れており、「雁皮紙」として重用されたといわれます。
アカマツ林の尾根や斜面上部など痩せ地に生育し、栽培には適さないので、殆ど自生品が使われたようです。


ガンピ’20−2(おおの).JPG

ガンピ1(おおの).JPG
ジンチョウゲ科となっていますが、ジンチョウゲを疎らにしたような花のつき方を見れば納得します。
枝の先に数個から10数個の淡黄色の花が集まってつきますが、花弁はなく、萼が筒状で、長さ8〜10mm、先は4つに裂けています。



コバノガマズミ・若い実’20(おおの).JPG
コバノガマズミは、花が終わって、もう小さな実をつけていました。

昨日、あの方がつけていた小さなマスクは、少し顔の中心からずれていましたね。左右の紐の長さが違う不良品のように見えました。
傍にいた一人も小さなマスクをつけていましたが、ちょっと茶番劇みたいでした。
posted by gikou at 08:40| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月02日

マイフィールドのツツジ(バイカツツジ、ヤマツツジ、フジツツジ、ウスギヨウラク、サラサドウダン、レンゲツツジ、キシツツジ)

「マイフィールド」(控えめに言えば、今どこかで流行っている「マイフィールド感」の場所)に咲くツツジを列挙してみました。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、今年は「ステイホーム」の習慣がが身につき、まだ極楽寺山と“おおの自然観察の森”にしか行っていないので、いつもの年なら見るものも含めています。


バイカツツジ’20−1(おおの).JPG
バイカツツジ(梅花躑躅 ツツジ科ツツジ属)

先日、サルナシ、ナニワイバラなどを撮った際に、道路の向かい側にバイカツツジが咲いているのを偶然みつけました。
横向きに咲くろうと形で、花は5つに深く裂け、上部の花びらに紫色の斑点があります。
若い枝や葉の茎には毛が多く生えています。


バイカツツジ’20−2(おおの).JPG


ヤマツツジ’20(おおの).JPG
ヤマツツジ(山躑躅 ツツジ科ツツジ属)

初夏の山を代表する躑躅で、花の色は株ごとに変化があり様々だそうですが、赤い花を多く見かけます。



フジツツジ’20(極楽寺).JPG
フジツツジ(藤躑躅 ツツジ科ツツジ属)

極楽寺山で見かけたもので、フジツツジで間違いないと思います。
花は紅紫で、雌しべが雄しべより長いのが特徴、花びらの内側に濃い斑点があります。
春と夏で葉が違い、夏葉は、春葉に比べて細長く、枝先に輪のようについて、冬を越します。
(アップで撮った写真がなく、説明は空回り)



ウスギヨウラク1(極楽寺).JPG
ウスギヨウラク(薄黄瓔珞 ツツジ科ツツジ属)

今年も、花に時期に訪ねたのですが、この花を見ることのできる場所に行く木道が壊れて、立ち入り禁止になったままで修復されていません。
以前に撮った花を載せます。



サラサドウダン’18-3(魅惑).JPG
サラサドウダン(更紗灯台 ツツジ科ドウダンツツジ属)

花は小さなつり鐘形で、淡い紅色、濃い紅のすじが入り、花の縁近くも紅色が濃くなっています。
少し標高の高いところに行けば自生も見られるようですが、花が美しいのでよく植栽として使われています。



レンゲツツジ2(魅惑の里).jpg
レンゲツツジ(蓮華躑躅 ツツジ科ツツジ属)

レンゲツツジの自生地として有名な高原がマイフィールドともいえる所にありましたが、今はその名を聞くこともなく、植栽が多くなりました。これもその一つです。



キシツツジ'19−1(魅惑).JPG
キシツツジ(岸躑躅  ツツジ科ツツジ属)

キシツツジは、岡山県、島根県以西の本州、四国、九州の河川や渓流の岩上に生育するツツジです。県内では自生が結構多く見られます。
posted by gikou at 09:47| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月01日

ナニワイバラ、ノイバラ、テリハノイバラ、ツクシイバラ?

「ア〇〇〇〇ク」というものが届かないまま、今日から6月に入りました。

山ではホトトギスとウグイスが鳴き交わしています。仲が良いのでしょうか?それとも、托卵というもので繋がっているのでしょうか?
果たして、どちらが得をしているのでしょう??

ホトトギスここぞと鳴けばウグイスのおうと応えて山は梅雨晴れ(短歌のつもり)

今日は、最近見たバラを載せます。


ナニワイバラ’20(おおの).JPG
ナニワイバラ(難波薔薇)

中国・台湾原産で、日本では古くから庭木にされていたようですが、本州の南部、四国、九州で野生化したものが見られるそうです。
生育旺盛で、ほかの樹木に絡んで、頭上の高い位置に咲いているのを見かけます。
花は大きめで、直径は5〜9cmあります。



ノイバラ?1(町内).JPG
ノイバラ(野薔薇)

散歩道で見かけたもので、ノイバラだと思って撮りました。
ノイバラは、日本の代表的な野生のバラで、日本各地で見られ、栽培もされています。



テリハノイバラ(おおの).JPG
テリハノイバラ(照葉野薔薇)

茎は地面を這って長く伸びます。葉は堅く、光沢があり、長さは1〜2cmと小さめです。
先日訪れた山では、道沿いや池の土手辺りでたくさんのテリハノイバラが見られましたが、花はまだ咲いていませんでした。
以前に同じ場所で撮った花です。



ツクシイバラ?’20−1(町内).JPG
ツクシイバラ(筑紫薔薇)

ウォーキングコースのほとりに、誰かが植えた美しいバラがあります。
ツクシイバラのように思えます。「ツクシ」は「筑紫」で、南九州独特のノイバラです。
花は淡紅色または白色で、直径は3〜5cmと、普通のノイバラより大きめです。
花序や花柄、萼に紅色の長い腺毛が密生するのが特徴で、とくに花序は真っ赤になるほど密生します。
そのような特色が合致しているので、ツクシイバラと判断したのですが、間違っているかもしれません。


ツクシイバラ?’20−2(町内).JPG
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2020年05月31日

サルナシ、エゴノキ、ハリエンジュ

“おおの自然観察の森”に向かう途中、頭上に白い花が見えました。
車を止めてよく見ると、サルナシの花が咲いており、近くにはナニワイバラ、エゴノキ、ハリエンジュ(ニセアカシア)もありました。
道の反対側には、終わりに近づいたバイカツツジの花もあり思わぬ収穫となりました。

今日は、サルナシ、エゴノキ、ハリエンジュを載せます。


サルナシの花’20−1(おおの).JPG
サルナシ(猿梨 マタタビ科マタタビ属)

よく知られるマタタビ(木天蓼)の仲間(同科同属)のつる性の植物(落葉つる性木本)で、蔓がとても丈夫なので、吊り橋や筏を縛るのに用いられてきたそうです。
実は長さ2〜2.5cmの楕円形で、サルナシの名は「サルが食べる梨」という意味があるのでしょうか?甘酸っぱい味だそうです。
葉の縁には鋭いギザギザがあり、先端が尖っています。


サルナシの花’20−2(おおの).JPG

サルナシの花’20−3(おおの).JPG

サルナシ(吾妻).JPG
9月半ばの実


エゴノキ’20−1(おおの).JPG
エゴノキ(野茉莉 エゴノキ科エゴノキ属)

エゴノキの花は、もう終わりに近く、道を白く染めるほど花がたくさん散っていましたが、場所によってはまだ元気な花が見られました。
下向きに咲く花がとても可憐で、親しまれており、庭木などにも利用されます。


エゴノキ’20−2(おおの).JPG


ハリエンジュ’20(おおの).JPG
ハリエンジュ(針槐 マメ科ハリエンジュ属)

ハリエンジュ(別名ニセアカシア)は、平地ではとっくに花が終わりましたが、標高の高いところではまだ花が見られました。
一般にアカシアとされる蜂蜜の原料はこのハリエンジュから採っているそうです。
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2020年05月30日

ナツハゼ(夏櫨)とスノキ(酢の木)

昨日、廿日市市大野にある“おおの自然観察の森”に行って来ました。いろいろな花が見られましたが、先日載せた「ナツハゼ(夏櫨)?、スノキ(酢の木)?」の解答が得られたように思うので、訂正して再掲します。

ナツハゼ’20−1(おおの).JPG
ナツハゼ(夏櫨 ツツジ科スノキ属)

“おおの自然観察の森”では、ナツハゼの花がたくさん咲いていました。
ナツハゼの花は、先端が5つに裂けた小さな釣鐘形で、連なって咲きます。
実が黒く熟すとやや酸味がありますが食べることが出来ます。ブルーベリーの仲間です。


ナツハゼ’20−2(おおの).JPG

ナツハゼ’20−3(おおの).JPG


スノキ’20−2(極楽寺).JPG
スノキ(酢の木 ツツジ科スノキ属)

先日、極楽寺山で見たもので、ナツハゼか、スノキか、迷いながら載せましたが、上のナツハゼと比べると、こちらはスノキだと思われます。
ナツハゼと比べて、花はやや疎らなようです。ソーシャルディスタンスのルールに従っているのでしょうか?


スノキ’20−1(極楽寺).JPG

スノキ’20(おおの).JPG
昨日、“おおの自然観察の森”で見かけたスノキ
花の横に、実の形になったものが見られますが、ガクの跡がやや深くくぼみ、(五角形に近く)角ばっています。



ナツハゼ’19(極楽寺).JPG
去年の10月初旬に、極楽寺山で見かけたもので、ナツハゼとして載せました。

ナツハゼ(沼田校舎).JPG
広島市安佐南区で
ナツハゼの実は、ガクの跡が浅くまあるい花の模様のようになっています。


ナツハゼ(岡山自然).JPG
岡山県・岡山自然園で
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2020年05月29日

センダン、ヤマグワ

近ごろ、政界では「スピード感をもって」という言葉が頻繁に使われます。
「スピード感」という言葉はちゃんと辞書に載っていて「スピードがある感じ。速い感じ。」と書かれています。
「迅速に」「早急に」「直ちに」と自信を持って言えないときに使ういわば誤魔化し用の言葉と受け止めています。

あの布製の小さなマスクはこの近辺には届いていないようです。(欲しくはありませんが、歴史的な価値が出るかも?)
「特別定額給付金」10万円が振り込まれるのはいつのことやら?


センダン’20−1(町内).JPG
センダン(栴檀 センダン科センダン属)

車の窓からセンダンが咲いているのが見えたので、撮りに行きました。わが家の近くです。
全体としては薄紫色ですが、少し離れるとぼやーんと見えて、旗幟鮮明を嫌う花のように思えます。


センダン’20−2(町内).JPG

センダン’20−3(町内).JPG


ヤマグワ’20−1(町内).JPG
ヤマグワ(山桑 クワ科クワ属)

センダンの花を取りに行った時の副産物で、すぐ近くにヤマグワがあり、実が熟し始めていました。
ヤマグワは、山野に自生していますが、養蚕に欠かせないことから広く栽培され、栽培品種が多くあります。
葉の形は一定ではなく、切れ込みが入らないもの、2〜5つに分裂するものなど様々です。
実は黒色に熟し、甘酸っぱく生食になりますが、果実酒やジャムなどに利用することが多いようです。


ヤマグワ’20−2(町内).JPG

ヤマグワ’20−3(町内).JPG
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2020年05月28日

道ばたの花ーその13(マンテマ、ムシトリナデシコ、イヌコモチナデシコ、キキョウソウ、ヒメジョオン)

5月下旬に見られる道ばたの花です。

マンテマ’20−1(町内).JPG
マンテマ(ナデシコ科テンテマ属)

ヨーロッパ原産のナデシコ科の越年生草本で、江戸時代に観賞用に移入されたものが各地に帰化したものといわれ、、市街地から山地まで道ばたなどに群生しているのが見られます。
花は、小さな5弁花で、赤に白い縁取りがあり、花弁はプロペラのようにねじれた形をしています。


仲間に、以前に載せたシロバナマンテマがあります。(間違って「シロバナテンテマ」と入力していたようなので、修正しました。

マンテマ’20−2(町内).JPG

マンテマ’20−3(町内).JPG


ムシトリナデシコ’20−1(町内).JPG
ムシトリナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)
       ※旧分類(マリバー分類体系)では、テンテマ属

江戸時代に観賞用に栽培されたものが野生化したものです。
花茎の上部に(茎の節の下部から)粘液が分泌され、それに小さな昆虫が粘着して捕らえられます。「虫取り」の名がつきますが、粘液には消化酵素はなく、食虫植物ではありません。


ムシトリナデシコ’20−2(町内).JPG
周囲に、小さな紫の花・キキョウソウが写っています。


イヌコモチナデシコ’20−1(町内).JPG
イヌコモチナデシコ(ナデシコ科イヌコモチナデシコ属)

道ばた、造成地などの荒れ地に育っているヨーロッパ原産のナデシコ科の帰化植物です。
花序は茎の先端に形成され、卵状に膨らんでいます。花は、よく見れば紫色の小さな可愛い花ですが、茎と膨らんだ花序ばかりが目立ちます。


イヌコモチナデシコ’20−2(町内).JPG

イヌコモチナデシコの根生葉’20(町内).JPG
根生葉


キキョウソウ’20−1(町内).JPG
キキョウソウ(桔梗草 キキョウ科キキョウ属)

北アメリカ原産の帰化植物で、茎に上部の葉腋に花をつけますが、それより先に(春から5月ごろまで)閉鎖花を形成し、自家受粉をすることで確実に種を残すのだそうです。
その後、桔梗を小型にしたような通常の花をさかせ、他の株との交配をはかるのだそうです。
花の咲く様子から、ダンダンギキョウとも呼ばれます。


キキョウソウ’20−2(町内).JPG


ヒメジョオン’20−1(町内).JPG
ヒメジョオン(姫女苑 キク科ムカシヨモギ属)

いま、そこらじゅうに咲いています。
仲間にハルジオン(春紫苑)がありますが、こちらはミメジョオン(姫女苑)です。「ヒメジオン」ではありません。
ハルジオンとともに、北アメリカ原産の帰化植物ですが、昔から日本にいるような顔をしています。
近辺では、ハルジオンを見ることは少なく、ヒメジョオンばかりです。
ハルジオンは、茎が中空で、葉は茎を抱き、開花前の蕾は垂れ下がっています。
ヒメジョオンは、茎は中実で、花期には根生葉はなく、茎葉は茎を抱かず、蕾が下向きに垂れません。


ヒメジョオン’20−2(町内).JPG
コバンソウは、小判らしく熟し始めています。
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2020年05月27日

ハマヒルガオ(浜昼顔)

近くの瀬戸内沿いを走る私鉄・JRの線路わきにハマヒルガオと思われる花がたくさん咲いています。

ハマヒルガオ’20−1(阿品).JPG
ハマヒルガオ?(浜昼顔 ヒルガオ科ヒルガオ属)

ハマヒルガオは、代表的な海岸植物の一つで、砂の中に地下茎を長く伸ばして広がって行き、群落をつくります。
葉は腎形〜腎心形で、厚く光沢があり、基部は深い心形になっています。
ここは現在は砂浜や海岸ではありませんが、かつては海際だった地域なので、路線の建設の際にその辺りの土砂が使われ、ハマヒルガオが残ったのではないかと思っています。


ハマヒルガオ’20−2(阿品).JPG

ハマヒルガオ’20−3(阿品).JPG

ハマヒルガオ’20−4(阿品).JPG

ハマヒルガオ’20−5(阿品).JPG

ハマヒルガオ’20−6(阿品).JPG


ハマヒルガオ?(阿品).JPG
JRの線路の土手にもこの花がたくさん見られます。


ハマヒルガオ(近藤ケ浜).JPG
島根県のある浜辺で見たハマヒルガオです。
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2020年05月25日

ヤマザトタンポポ?などいろいろなタンポポ、コウゾリナ、ブタナ、ケキツネノボタン

先日、極楽寺山・蛇の池周辺などにタンポポがたくさん咲いていました。
身辺で当たり前の存在になっている帰化種のセイヨウタンポポだと思いましたが、このタンポポは、セイヨウタンポポのように総苞外片が下向きに反り返っていませんでした。
図鑑に照らし合わせてヤマザトタンポポのように思います。しかし、???です。

いろいろな黄色い花を併せて載せておきます。


ヤマザトタンポポ?’20−1(極楽寺.JPG
ヤマザトタンポポ(山里蒲公英 キク科タンポポ属)

ヤマザトタンポポは、主に中国山地沿いに見られ、頭花は2.5〜5cmの大きめの花で、色はやや薄い黄色です。
葉の形は、クシバタンポポ(櫛葉蒲公英)のように櫛の歯状にはならず、裂片は幅が広い。


ヤマザトタンポポ?’20−2(極楽寺).JPG

ヤマザトタンポポ?’20−3(極楽寺).JPG


セイヨウタンポポ’20−2(町内).JPG
ヨーロッパ原産のセイヨウタンポポは、総苞外片が下向きに反り返っているのが特色で、急速に広まっており、この辺りで見るタンポポはほぼセイヨウタンポポになっています。


クシバタンポポ2(島根).JPG
クシバタンポポ(櫛葉蒲公英)

葉の形に非常に特徴があり、切れ込みが深く、裂片は櫛の歯のように細かくなっています。
頭花は、直径2.5〜4cmで、濃い黄色です。
県内では、北東部に多く、世羅台地や神石高原、中国山地にかけて分布しているようです。
これは、島根県邑南町で撮ったものです。



コウゾリナ’20(極楽寺).JPG
コウゾリナ(髪剃菜 キク科コウゾリナ属)

茎と葉に、褐色の剛毛があり、この手触りをカミソリに例えたといわれ、別名をカミソリナといいます。



ブタナ’15−1(極楽寺).JPG
ブタナ(豚菜 キク科エズコウゾリナ属)

ヨーロッパ原産の帰化植物で、芝生広場や河川敷、道ばたなどを席巻するほどの勢いで広がっています。
ブタナ(豚菜)の名は、フランスの俗名を訳したものだそうです。
花は美しく、別名タンポポモドキといわれますが、根が深く駆除が難しいことから、害草扱いになっています。



ケキツネノボタン?’20(極楽寺).JPG
ケキツネノボタン(毛狐の牡丹 キンポウゲ科キンポウゲ属)

キツネノボタンとケキツネノボタンはよく似ており、生育環境もほとんど変わらず、区別が難しいのですが、本種は毛が多いのでケキツネノボタンと呼ばれます。
posted by gikou at 09:26| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月24日

ベビイチゴとキジムシロの仲間

ヘビイチゴには、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴがあり、従来は、キジムシロ、ミツバツチグリ、テリハキンバイなどとともにバラ科キジムシロ属とされていました。(マリバー分類体系)
新分類(新エングラー分類体系)では、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴはバラ科ヘビイチゴ属、キジムシロ、ミツバツチグリ、オヘビイチゴ、テリハキンバイなどはバラ科キジムシロ属となっているようです。
花の見分けすら出来ないのに、分類まで変わると頭が混乱してしまいます。
以前に撮った写真を含めて並べてみます。


ヘビイチゴ’20−1(後畑).JPG
ヘビイチゴ(蛇苺 バラ科ヘビイチゴ属)

仲間にヤブヘビイチゴがあります。
ヤブヘビイチゴと同じように、3小葉からなる葉をつけますが、葉の大きさがヤブヘビイチゴよりやや小さく、欠刻が深いのが特徴です。


ヘビイチゴ’20−2(後畑).JPG


ヤブヘビイチゴ(ほたる見公園).JPG
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)


オヘビイチゴ’20(極楽寺).JPG
オベビイチゴ(雄蛇苺 バラ科キジムシロ属)

先日、極楽寺山で見たものですが、(確信はありませんが)オヘビイチゴだと思っています。
「ヘビイチゴ」の名がつきますが、新分類ではバラ科キジムシロ属になっています。ややこしい〜
葉は5枚の小葉が掌状に付いているのが特徴ですが、この写真では完全に5枚のものは写っていません。しかし、ヘビイチゴの葉とは異なっています。


オヘビイチゴ(安芸太田).JPG
以前、別の場所で見たオヘビイチゴ


キジムシロ1(佐伯).JPG
キジムシロ(雉筵 バラ科キジムシロ属)

円い座布団のように葉が広がっている様子を、雉が座る座布団に見立てた名前のようです。日当たりのよい野原などで見られます。
生のままで根を食べるとクリに似た味がするので、オオバツチグリという別名があります。



ミツバツチグリ(吉賀).JPG
ミツバツチグリ(三葉土栗 バラ科キジムシロ属)

ミツバツチグリの葉は、その名のとおり、3小葉からなっています。
ツチグリは、キジムシロ属の別種で、地下に太く塊状に肥厚した根を持っていることからツチグリと呼ばれ、根茎は食用になりますが、ミツバツチグリの根の肥厚はわずかです。
ツチグリの葉は、3〜9枚の小葉の羽状複葉です。


ミツバツチグリ・根茎(吉賀).JPG
ミツバツチグリの根茎です。植物観察会で見せていただいたもので、後で埋め戻されました。


ツチグリ(平尾台).JPG
ツチグリ(土栗)

植物観察会で九州に行ったときに見たツチグリ。広島県の山野草の図鑑には載っていません。
下は、ツチグリの葉


ツチグリの葉(平尾台).JPG
posted by gikou at 09:29| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月23日

ニガナの仲間(ニガナ、シロニガナ、シロバナニガナ、ハナニガナ、ジシバリ、オオジシバリ)

先日訪れた極楽寺には、ニガナやジシバリなど黄色い花がたくさん咲いていました。今日はニガナとその仲間を載せます。

  ※20日の「マンネングサの仲間」の項に「オオメノマンネングサ」を追加しました。

ニガナ’’20−1(極楽寺).JPG
ニガナ(苦菜 キク科ニガナ属)

道ばたや田んぼの畔など明るい草地に普通に見られます。
根生葉は柄があり、へら型。茎につく葉は無柄で茎を抱いています。
ニガナの仲間は、茎や葉を傷つけると白い乳液を出し、これが苦いことからニガナ(苦菜)の名があります。
ニガナは、舌状花が5〜7個と少なく、華やかさはありませんが、可憐な感じの花です。

花の白いものはシロニガナと呼ばれ、まれに見ることがあります。


シロニガナ(三瓶・北の原).JPG
以前、島根県の三瓶高原で見たシロニガナ


シロバナニガナ?’14−1(もみのき).JPG
シロバナニガナ(白花苦菜)

ニガナには多くの亜種や変種があり、シロバナニガナはその一つ、全体がニガナよりやや大型で、花が白い変種です。
舌状花は、下のハナニガナと同じように8〜10個です。


ハナニガナ(岩樋山麓).jpg
ハナニガナ(花苦菜)

ハナニガナは、上のシロバナニガナより多く見かけるので、「シロバナニガナ」が「ハナニガナ」の一品種のように思われますが、植物分類学上は先に記載されたシロバナニガナの方が母変種となり、ハナニガナがその品種という扱いになっているそうです。
ニガナに比べて、舌状花が8〜10個と多いので、華やかな感じがします。



ハマニガナ(角島).JPG
ハマニガナ(浜苦菜)

ハマニガナは、海岸の砂地に生えるニガナの仲間で、以前、島根県の海岸で見たものです。
葉は厚く長い柄があり、地下茎を長く伸ばして増えます。砂をかぶっても、すぐに茎を伸ばして、砂の上に葉を出します。



ジシバリ’20−1(極楽寺).JPG
ジシバリ(地縛り キク科ニガナ属)

ニガナの仲間ですが、細長い茎が地面を這い、根を下ろして増え、それが地面を縛っているように見えることからこの名があります。
別名でイワニガナとも呼ばれます。


ジシバリ’20−2(極楽寺).JPG
道路わきの法面に、ジシバリが密生していました。
道路の改良工事が行われた後で、ジシバリが法面を縛って保護しているように見えました。


ジシバリ’20−3(極楽寺).JPG


オオジシバリ(田舎).JPG
オオジシバリ(大地縛り)
オオジシバリは、茎が地面を這い、ジシバリによく似ていますが、葉はへら型で、葉身の下部が羽状に切れ込むことが多く、柄と合わせて6〜10cmの長さがあり、立ち上がっています。
posted by gikou at 09:16| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月22日

コツクバネウツギ、ツクバネウツギ、タニウツギ、フサフジウツギ

「・・・ウツギ」と名のつくものは、先日載せたウツギ、コガクウツギのほかに、ノリウツギ、ツクバネウツギ、コツクバネウツギ、タニウツギなどいろいろありますが、ウツギ(空木:卯の花)、コガクウツギなどはアジサイ科アジサイ属でアジサイの仲間。
ツクバネウツギ、コツクバネウツギなどスイカズラ科ツクバネウツギ属に分類されるもの、タニウツギなどスイカズラ科タニウツギ属に分類されるものなどがあります。


コツクバネウツギ’20−1(極楽寺山).JPG
コツクバネウツギ(小衝羽根空木 スイカズラ科ツクバネウツギ属)

一昨日訪れた極楽寺山には、コツクバネウツギがたくさん咲いていました。
花の長さは1,3〜1,8cmで、その年に伸びた枝の先に花がつきます。
花のつけ根に赤紫の卵形のガクが2枚付いているのが特徴です。


コツクバネウツギ’20−2(極楽寺山).JPG

コツクバネウツギ’20−3(極楽寺山).JPG

コツクバネウツギ’20−4(極楽寺山).JPG

コツクバネウツギ’20−5(極楽寺山).JPG

コツクバネウツギ・草臥れた花’20(おの).JPG
5月28日に訪れた大野の山では、コツクバネウツギはもう草臥れたようすで咲いていました。(追加)


ツクバネウツギ(釜峰山).JPG
ツクバネウツギ(衝羽根空木)

ツクバネウツギは、プロペラのように5枚のガクがついており、花が散った後もそれが残り、追羽根(羽根突き遊び)羽のように見えることからこの名がついたといわれます。


ツクバネウツギの花後のガク’20(おおの).JPG
ツクバネウツギの花後


タニウツギ1(飯南).JPG
タニウツギ(谷空木 スイカズラ科タニウツギ属)

おもに日本海側の山地に生育しており、島根県から広島県へ移動していると、島根県側にはタニウツギ、県境を越えて広島県の備北地方ではタニウツギとウツギが混在しているところもあり、やがてウツギだけに変わって行くという風景が見られます。



フサフジウツギ’19,9,6(川上).JPG
ある山麓で見かけたものですが、フサフジウツギだと思われます。
フサフジウツギは、中国原産の栽培品種で、時おり野生化しているものも見られるようですが、これは植栽のようでした。
フジウツギ科フジウツギ属だそうです。
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2020年05月21日

ヤマフジとフジ

昨日(5月20日)、極楽寺山の蛇の池周辺、後畑地区辺りまで行って、1時間半ばかり過ごしてきました。
自分の庭のように度々訪れる場所なのに、何と去年の12月初旬以来でした。
ウィークデーにも拘らず、ステイホームから少し解放された若い家族連れの姿がかなりありました。広い場所なので「3密」とは程遠い所です。
いろいろな植物の写真を撮って来ましたが、名前がわからないものもあり、いま整理中です。
取り敢えず、ありふれたヤマフジとフジを載せておきます。


ヤマフジ’20−1(極楽寺).JPG
ヤマフジ(山藤)は、瀬戸内沿いの山では、とっくに花が終わっていますが、標高600mを超える極楽寺山辺りでは、まだ花が咲いていました。
花の房は短めで、房の上下の花はほぼ一斉に咲きます。


ヤマフジ’20−2(極楽寺).JPG

ヤマフジ’20−3(極楽寺).JPG


フジ’20−1(極楽寺).JPG
フジ(藤)は、ノダフジとも呼ばれ、開花期はヤマフジより遅く咲き始め、房の上の方から順に咲きますが、ここでは花がほぼ咲き揃っていました。

フジ’20−3(極楽寺).JPG
posted by gikou at 09:49| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月20日

マンネングサの仲間(メキシコマンネングサ、ヒメレンゲ、マルバマンネングサ、オメノマンネングサ、コモチマンネングサ、タイトゴメ)

今、遊歩道脇にメキシコマンネングサと思われる小さな黄色の花が咲いています。
「栄養繁殖」という方法で増えるらしく、増殖を続けています。
マンネングサの仲間にはいろいろありますが、これまでに見たものを併せて載せておきます。
植物観察の会で教わったとおり、または図鑑などを便りに書いたもので、それぞれの個体を見て自分で判断することは出来ませんが・・・


メキシコマンネングサ?(町内).JPG
メキシコマンネングサ(多分)

ベンケイソウ科マンネングサ属の多年草で、「メキシコ」の名がついていますが、はっきりした原産地は不明で、米軍の関係者が持ち込んだという説があるそうです。
栄養繁殖で増えるので、町内の遊歩道沿いが黄色に染まるほどになっています。
茎は直立して、10〜17cmほどになり、葉は線状楕円形、葉や茎は鮮緑色です。
関東地方以西〜九州の日当たりのよい道ばたなどに生えており、帰化植物とされています。


※栄養繁殖(栄養生殖):植物の生殖の様式の一つで、胚・種子を経由せず、根・茎・葉などの栄養器官から、次の世代の植物が繁殖する方法(無性繁殖)


ヒメレンゲ1(三段峡).JPG
ヒメレンゲ(姫蓮華)

渓谷の岩の上など、沢の水が豊富な時期はしぶきが当たり、水が減ると乾燥するような場所に生えています。安芸太田町の渓谷で見たものです。



マルバマンネングサ1(川根).JPG
マルバマンネングサ(丸葉万年草)

山地や渓谷沿いの、やや湿った場所(岩の上や石垣)などに生えています。
葉は対生し、倒卵形〜さじ形です。



オオメノマンネングサ(立久恵峡).JPG
オオメノマンネングサ(大雌の万年草)

島根県のある渓谷の特産種で、茎は岩上を這い、少数の枝を分枝しており、葉は互生、線状披針形〜線形で、長さは2〜3cmです。



コモチマンネングサ(岡山自然) - コピー.JPG
コモチマンネングサ(子持ち万年草)

種子ができず、葉腋にできるムカゴが地面に落ちて繁殖することから、コモチマンネングサの名があります。
県内では瀬戸内沿岸部から吉備高原面に広く分布し、路傍などで普通に見られます。



タイトゴメ(近藤ケ浜).JPG
タイトゴメ(大唐米)

海岸で見られる在来種のタイトゴメです。
植物観察の折、島根県の海岸(浜辺)で見たもので、葉は多肉質、円柱状で茎に密生します。
この葉の形が、外米の大唐米に似ていたので、この名がついたといわれます。
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2020年05月19日

ホタルブクロ

昨日の午前中、町内をうろついて花を探しましたが、限られた範囲ではもう限界。
午後から雨。今朝はもう晴れ渡っています。
近いうち、少し足を伸ばしたいと思っています。


ホタルブクロ’20(町内).JPG
いつもの散歩コースに咲いていたホタルブクロ。
普通は、花が白〜淡紫色ですが、これは濃い紫色でした。園芸種かも知れません。



ホタルブクロ(阿品台).JPG
よく見かける色です。

ホタルブクロ’20(自宅).JPG
白い花のホタルブクロ。
わが家には、白と淡紫色がありましたが、淡紫の花は消滅しました。白い花のホタルブクロが一番強いようです。


ついでに、まだ庭に咲いているヒメヒオウギアヤメとチリアヤメ。チリアヤメは一日花です。

ヒメヒオウギアヤメ.JPG

チリアヤメ(ハ−ベルティア:ラフェ’20−3)(庭).JPG
posted by gikou at 09:26| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月18日

初夏の木の花(ウツギ、コガクウツギ、カキ、スイカズラ、ヒマラヤトキワサンザシなど)

「卯の花」で知られるウツギの花が咲き始めています。
ウツギの季語は「夏」、夏を感じさせるいろいろな花が見られるようになりました。
春はマンサクやトサミズキなど黄色の花で始まり。夏はウツギ、ノイバラなど白い花で始まるという思いがあります。


※5月13日の「いろいろなカタバミ」に、サンカクカタバミを追加しました。

ウツギ’20−1(町内).JPG
ウツギ(空木、卯木 ユキノシタ科ウツギ属)

ウノハナ(卯の花)で親しまれているウツギ。幹が中空になっているのでウツギ(空木)といわれ、卯木とも表記するようです。
この白い花を見ると、いよいよ夏がが近づいてきたと感じます。


ウツギ’20−2(町内).JPG


コガクウツギ’20(町内).JPG
コガクウツギも、いま花盛り。


カキ(ヤマガキ)の花’20−1(町内).JPG
山に自生している柿で、ヤマガキとでも言うのでしょうか?
やや小ぶりな花が咲き始めています。花は4つに裂けた白いつぼ型の花です。


カキ(ヤマガキ)の花’20−2(町内).JPG


スイカズラ’20(町内).JPG
スイカズラ(吸葛、忍冬 スイカズラ科スイカズラ)

花は筒形で、先端が上下に大きく裂け、雄しべ、雌しべが飛び出したユニークな形。
花の色は白で、やや紅を帯び、やがて黄色になります。花が白から黄に変化することから金銀花(きんぎんか)とも呼ばれ、強い香りがあり、夜にはとくに香りが強くなります。


※「別の名はニンドウ。中国名の忍冬に由来する。忍冬とはその名の通り冬を忍ぶ。冬を耐え凌いで緑を保つことから付けられた名前である。・・・
 これに対して和名は花に注目した。筒状の長い花の底に蜜が溜まる。これを甘いものが乏しかった昔、子供が吸い、名となった。
 白い花は日が立つと黄色に変わる。このため中国では金銀花とも呼ばれる。(『草木の本』光琳出版社より引用)


スイカズラ'19−1(町内).JPG


ヒマラヤトキワサンザシ:ピラカンサの花’20).JPG
ヒマラヤトキワサンザシの花です。
いわゆるピラカンサの名で出回っており、庭木や生け垣などに利用されています。鳥が実を食べ、種子を運ぶので、山のあちこちに生えています。



マユミの花’20(町内).JPG
マユミ(真弓)の花はとても小さくて目立ちませんが、いま花時を迎えています。


クサイチゴの実’20)町内).JPG
クサイチゴは実が熟し始めていますが、同時に花が咲いていることもあります。

クサイチゴノハナ’20,5,17.JPG
posted by gikou at 09:44| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月17日

道ばたの花ーその12(ナワシロイチゴ、コバンソウ、ヒメコバンソウ、チガヤ、ナガバノタチツボスミレ、スミレ、アリアケスミレ)

ナワシロイチゴの花’20(町内).JPG
ナワシロイチゴ(苗代苺 バラ科キイチゴ属)

ナワシロイチゴの花です。
茎はつる状に伸びて這いまわり、茎や枝に軟毛が密生し、下向きの刺があります。丈が低く、草のように見えますが、クサイチゴと同じようにキイチゴの仲間です。
果実は集合果で、約1.5cmの球形で、6月ごろ熟し食べられますが、クサイチゴに比べて実付きはあまりよくなく、ややまばらな感じです。



コバンソウ’20−1(町内).JPG
コバンソウ(小判草 イネ科コバンソウ属)

明治時代に渡来し、観賞用に栽培が始められましたが、荒れ地や道ばた、海岸の砂地などに広がり、帰化しています。
黄褐色に熟した小穂が小判を連想させるので、この名があり、その形からタワラムギ(俵麦)という別名もあります。
 

コバンソウ’20−2(町内).JPG


ヒメコバンソウ’20(町内).JPG
ヒメコバンソウ(姫小判草 イネ科コバンソウ属)

コバンソウを小型のしたような形なのでヒメコバンソウと呼ばれます。ヨーロッパ原産の帰化植物で、やや湿地性ですが、コバンソウと並んで生えていることもしばしばあります。
花穂が熟すと黄色になり、振るとカサカサと音がするので、別名でスズガヤと呼ばれます。


ヒメコバンソウ’20−2(町内).JPG


チガヤ’20(町内).JPG
チガヤ(茅 イネ科チガヤ属)

チガヤの名は、群生するので「千の茅」「茅の萱」と言われたことによるそうです。
若い花穂は、噛むと微かに甘みがあることから「ツバナ」と呼ばれますが、子供のころは「ズボウナ」と呼んで噛んでいました。


※茅花流し=「雨を予感させる気の重い南風が茅の穂を吹き払っている。茅花流しだ。流しは、九州や四国で梅雨の意味で使われてきた言葉という。東日本では、夏の南寄りの風をいい、季節に応じて、木の芽流し、荀流し、茅流しの名が生まれた。」(『空色通信』光琳社出版)より。


ナガバタチツボスミレ’20,5,10−1(町内).JPG
ナガバタチツボスミレ(長葉立坪菫)

少し山の方に足を踏み込むと、ナガバタチツボスミレの茎が立ちあがって、その先にごく小さな花をつけていました。
スミレは、花の時期を過ぎると、蕾のような状態(閉鎖花)で自家受粉して種子をつくりますが、この花は閉鎖花のなり損ねでしょうか?


ナガバタチツボスミレ’20,5,10−2(町内).JPG
先に、閉鎖花のようなものがついています。

スミレ’20.JPG
場所によっては、スミレはまだたくさん咲いています。

アリアケスミレ’20,4,25(町内).JPG
4月末ごろには、道ばたにアリアケスミレが咲いていましたが、この辺りではもう見られません。
posted by gikou at 09:36| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

セッコク(石斛)、シラン(紫蘭)など

小さな鉢植えにしているセッコが咲き始めました。庭ではシランが花盛りです。

セッコク’20−1(自宅).JPG
セッコク(石斛)は、樹幹や岩などに、多数の根を出して着生するランですが、花が美しいので盗掘され、自生のものは減少しています。
これは、ずっと以前、田舎の実家にあったものを2〜3株取って帰り、鉢植えにしたものです。
石や松の幹に着生させようと試みましたが、結局、ミズゴケを使って鉢植えにしたものだけが残っています。


セッコク’20−3(自宅).JPG

セッコク’20−2(自宅).JPG

セッコクの自生(三段峡).JPG
一度見たことのある自生のセッコク。岩の中央辺りに見えますが、遠くからおんぼろのコンデジで撮ったもので・・・ぼんやりとしか見えません。


シラン’20−1(自宅).JPG
シラン(紫蘭)は自生種もありますが、園芸植物として広く栽培されています。
広島県内には自生地はなく、道ばたにもよく植えられており、逸出と見られるものもあるようです。



カヤラン(自宅).jpg
ネズ(ネズミサシ)の木の下に落ちていたカヤラン(らしきもの)を拾って帰り、松の幹に着生させたものが増えて、よく花を咲かせていましたが、ある年の冬、乾燥しすぎて枯れてしまいました。惜しいことをしました。
いまは松の木もなくなりました。
posted by gikou at 09:52| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月15日

アヤメいろいろ(ジャーマンアイリス、ダッチアイリス、チリアヤメ、アヤメ)

道ばたで見かけたアヤメの仲間です。

ジャーマンアイリス’20−1(町内).JPG
名前は分かりませんが、華やかな花がいろいろ見られるジャーマンマイリスの一つでしょう。
庭で育てられているのをよく見ますが、これは誰かが道端に植えたものらしく、あちこちに咲いています。


ジャーマンアイリス’20−2(町内).JPG


ダッチアイリスの1(町内).JPG
多分、ダッチアリスの一つ。いろいろ見かけますが、花びらが少し細身のようです。


チリアヤメ(ハ−ベルティア:ラフェ’20−2)(庭).JPG
今年、数輪庭に咲きました。丈の低いアヤメの仲間で、チリアヤメ(ハーベルティア)と呼ばれるようです。


アヤメ−1.JPG
昔から、普通に見られるアヤメ。

アヤメー2.JPG
posted by gikou at 11:23| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月14日

ササユリ、ユリノキ

もうササユリが咲いているだろうと思って、昨日近くの山へ行ってみました。
周辺の樹木が茂って、株の数は多くありながら大きく育たず、今年は花がついたのは1輪だけ・・・しかも、ほかの植物に遮られ、いびつな形になって咲いていました。


ササユリ’20(町内).JPG


ササユリ’15−2(町内).JPG
去年までは、5〜10株くらいが花をつけたことがありますが・・・

ササユリ'19−1(町内).JPG


ユリノキ’20−3(町内).JPG
街路樹のユリノキはたくさん咲いていました。今が盛りのようです。

ユリノキ’20−4(町内).JPG

ユリノキ’20−5(町内).JPG
posted by gikou at 08:57| 山野草・植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする